森の駅発元気木の家研究会との共催講演会のご報告


みなさま こんにちは

 

梅雨時期はジメジメした日々が続きますが、みなさまはどうお過ごしでしょうか?

ちょっとしたことがきっかけで、大きな繋がりになることはありますが、今回もそのような繋がりで実現した企画でした。

建築資材などにも輸入されたものが多く、木材も例外ではありません。そこで「日本の森を元気にしよう!」というNPO団体との出会いがありました。最近よくみかける「道の駅」などもこちらの団体の発想だそうです。

「特定非営利活動法人 地域交流センター 森の駅推進協議会」「森の駅発元気木の家研究会」の方たちです。

この方たちとの共同開催講演会として

去る平成27年6月11日(木)にTDA1号館地下1階イベントホールにて

明治大学 理工学部 建築学科 教授 工学博士の 園田 眞理子 様 をお迎えして

「高齢者が望む終の住処とケアシステムの考え方」について講演していただきました。

そのときの様子の一部をご紹介いたします。



森の駅推進協議会 代表幹事の 岡本様です。


元気木の家研究会 幹事の 市川様です


ゆいらぼ会長 小杉の挨拶を経て


園田様の講演の始まりです。

小柄でいらっしゃるのに、秘めたるパワーの大きさを感じました!


まずは、平成23年9月の台風12号の被害にあわれた奈良県十津川村での復興仮設住宅についての説明がありました。

地元の木材を使い、地元の職人さんたちを使い建てたそうです。



高齢者が多く、木のぬくもりを大切にしたり、高齢者が一人にならないような工夫もされていました。この復旧・復興の現状は「奈良県紀伊半島大水害 復旧・復興推進本部」から詳しく紹介されていますので、そちらをご覧ください。

「紀伊半島大水害 復旧・復興の現状と取組」 (H27.02更新)(PDF版)

 

こういった災害時でも、平時であっても、高齢者問題はつきものですよね。

その地域自体でなんとかできるのでは?という「地域包括ケアシステム」(PDF版)というものがあるそうです。厚生労働省より詳しく書かれていますので、そちらをご覧ください。

ご覧になっていただくとお分かりのように、住まいが必ず関係してきています。

建築に関わっている私たちにとっては他人事ではないということです。

 

園田様は続けます。

住まいや住宅地も年月が経つと、世代間で入れ替えが起きるが、次の世代の少子化が進むと空き家が多くなる。その空き家をそのままにしておくと、地域が荒廃し治安も悪くなる。ではどうするか?高齢者の老後の新しい住まい方としての「高齢者ペンション」や、駅近マンションと後背部の戸建住宅地の間での「地域内住替え循環」など、いろいろなご提案をされていました。

 

講演が終わった後でも、来場者からの質問が絶えませんでした。


大変興味深い現実に沿った講演会でした。限りある時間の中で講演会をお願いしたので、園田様はまだまだ話足りないようでしたし、来場者の方々も、もっと聞きたがっていました。

もし次回があれば、そのときにはたっぷりと時間を取りたいと思います。

 

園田様、来場者のみなさま ありがとうございました。


ー お詫び -

当初、今回の会費は3,000円とお知らせしていましたが、諸事情により急遽、当日会場にて   2,000円にいたしました。 

ご連絡が遅くなったことをお詫び申し上げます。